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保護を受けたことで安定していた会社、業界は衰退する、という事実を直視しましょう(栄華盛衰です)
バフェット氏が5大商社の株式を購入!
世界一の投資家、ウォーレン バフェット氏が5大商社の株式、約5%を1年かけて購入していた、とのニュースが話題になりました。
このように、今、ポジティブに捉えられている総合商社ですが、僕が子供の頃(30年前~40年前あたり)は、
商社、冬の時代
とか
商社、不要論
と言われていたのです。
このニュースを見て思い浮かんだのが、商社と比較されることの多い、銀行です。
世界時価総額ランキング上位を占めていた邦銀の凋落
平成元年に世界ランクの上位だった邦銀が、全て圏外に落ちました。
(商社も入っていないじゃないか、との突っ込みが入りそうですが、元来、日本独特の形態である商社の株価水準は高くはないので、時価総額ランキングの上位には入っていません)
合併も何もなく、残っている邦銀はゼロ、ほとんど合併です。あとは長銀は消滅しました。
おそらく、今の20代の方々は、富士銀行や三和銀行がなんなのかもわからないかもしれませんね。
僕が大学の時(慶應義塾大商学部平成6年卒です)には、優秀な学生から、興銀、長銀、日債銀、三菱、富士、一勧、住友、みたいな感じで適当にランキング順に就活したものです。
商社と銀行を分けたものは、何か?
昔から、商社も銀行も就活ランキング上位の常連でしたから、入社時点での社員の優秀さ、能力の高さは変わりません。
大きな違いが何か?と言ったら、それは、
国の保護の元で事業してきたか、否か
これが、大きな違いです。
日本の銀行は常に大蔵省、金融庁の保護で守られて事業運営してきました。
その結果、日本国内だけならお山の大将(半澤直樹、の世界観ですね)だが、世界では通用しなくなりました。
邦銀の海外業務といっても、そのほとんどは、現地に進出している日系企業のサポート程度に留まっています。
一方、商社は、30年前は、卸売業に分類されていたように、製造業と小売業の橋渡し的、仲介業務がメインだと言われていたのが、次第に投資会社(事業会社や鉱山などの資源権益に投資し、運営する)にシフトして、生き残ってきました。
30年では大きな違いになるものだなあ、と僕自身、痛感しています。
でも、銀行は潰れていないんじゃないの?
確かに潰れてはいませんが、超低金利により預金者の利益を損ねたり、 高額なATM手数料を徴収するなど、つまりは、一般の国民の犠牲の上に成り立っているのが、邦銀です。
メガバンクのリテール支店で働いているオジサン行員の年収が1千万円以上、などというのは、僕が今住んでいるタイでは考えられません。
でも、さすがに、邦銀全体に、先行きの停滞感はモロに出ていますよね。
出身地 仙台で20年前に体験した、地元商店の保護政策が招いた自らの衰退
強烈な地元保護政策と暗黙ルールがありました
大学を出て最初に就職した仙台本社の新聞社、河北新報社では広告営業をやっていたのですが、地方紙という事で、地元資本の味方、の立場で仕事をしていました。
大店法という、小規模小売店舗を保護する法律と、仙台の地元小売商の組合が、地元以外の業者を排除しつづけてきました。
出店の規制だけではなく、新聞広告では良いページは使わせない、といった、よそ者排除の様々なルールがあったものです。
よそ者排除ルールが自滅を招きました
排除され続けた側の地元以外の商店はどうしたか?というと、規制が及ばない郊外ロードサイドに進出した結果、消費者行動が変わり、中心部商店街の地位が低下しました。
その後、地元商店の多くが廃業して、大家業に転向したのです。
僕自身の転職のきっかけは、この風景を見たことです
まさに、おごれる者は久しからず、諸行無常ですね。
勤めていた会社は、ほぼ独占企業みたいな状態だったのですが、当時の恵まれた環境に甘えたままの自分に強烈な不安を感じて、ITベンチャーに転職したのです。
それから、20年経ちました。
保護されている会社、業界の社員ほど、将来のリスクは高いものです
逃げ切りが出来ればよいのですが、、、
会社という城の石垣を積んでいく事で、社外の荒波から逃げ切れて定年まで迎えられるなら、それで良し、なんですが、それが確実でない場合、社外でも通用するスキルがないと、これからは怖すぎる時代です。
保護業種、規制業種では、頭が凝り固まった人が多すぎます
守られる、保護されることに慣れきった業界、会社では、新しい、面白い発想が出てこないものです。
かつては面白かった人も、次第に覇気をうしない、現状維持に明け暮れ、つまらなくなります。
こういった所で10年とか20年、それ以上働いていて、突然、会社が破たんとかリストラされても、社外の(普通の)空気を吸ったことない人にとっては、もう、どうにもならないのです。
安定を今すぐ捨てる必要ないですが、備えておくのが、安心になります
まずは健全な危機感を持ちましょう
別に、今すぐ、会社を辞めて独立など、苦しむ必要はありません。
逆に、それは無謀すぎます。
でも、この記事をここまで読んだあなたは、かなり健全な不安感を持っている方です。
その気持ちの種火を絶やさずに、維持して、すこしづつ行動していけば、得体のしれない不安感が消えていくものです。
具体的なアクションは?
長期的なスキルアップにつながる副業をはじめる
現在の市場価値を診断してもらいましょう(落胆する必要無しです)
今を知るのは、大事ですね。
おそらく、現在の給料より低く出てしましますが、くれぐれも落胆しないことです。
問題意識を持ったあなたは、非常に少数派で、必ず生き残れます。
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