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サービス残業は仕方ない、という考え方を続けたら、負け組になります
大部分は、あなたのマインドセット(心構え)の問題だったりするものです。
でも、この記事を読んでいるあなたは、問題意識を持っている。
それだけで、数少ない、負け組にならない可能性が高いです。
右肩上がりの時代ではないので、報われないから
かつては、毎年、経済成長して、昇給して、という感じで短期的に我慢しても長期的には、それ以上の報酬が得られたのですが、今や、ほとんど期待できません。
期待できないのに、上司から、”頑張れば、いずれ良くなるから”みたいに、幻想のニンジンを思い描きながらサービス残業をするのは、非常に割にあいません。
仕事が終わらないのは、あなたの責任ではないから
定時で終わらない仕事を押し付けた会社や上司に責任があります。
仮に、あなたが、極端にやる気がなく、勤務態度が良くないならば、会社は、何らかの注意とか改善指導を行なうものです。
それもなしに、無理な量の仕事を押し付けてくるのに、黙って従う必要はありません。
業績悪いのを、イチ社員が、サービス残業して助ける必要はないから
上司から、”いま、業績悪いから、助けてよ” みたいに言われる事がありますが、業績が悪いのは経営者の責任です。
イチ社員は、経営者のように、業績が良い時に多額のボーナスとか経費を使える訳ではありません。
メリットがないのに、デメリットだけ背負う必要はないのです。
あとは、このような慣習があるので、いわゆるゾンビ企業(経営不振なのに、継続だけはしている会社)が日本に多いのです。
とりわけ、地方にはめちゃくちゃ多いですね。新陳代謝が進まないわけです。
(余談ですが、僕自身、地方へのUターン転職については、極めて懐疑的です。)
社内で浮いてしまうのが、いやだ ➡何を優先させるか、ですね
同僚との関係は大事です、というのであれば、それはご自身の選択です。
ただし、サービス残業は変わりません。
日本の会社の多くは(学校もそうですが)、法律とかの明示ルールよりも、”常識”みたいな漠然としたルールで縛りをかけてきます。
単に、お昼ご飯を一緒に行かないだけで、
”協調性がない”
と評価されたり、大事な話しがランチタイムの食堂でなされたり、するものです。
僕は最初の会社のとき、昼休みにみんなでランチには行かず、ジムに行ってア然とされてましたが、そんな人だよ、と認識されればいいだけ、です。
(参考、その会社で、サービス残業があった訳ではありません。ただ、転職を考えていたので、同僚と歩調を合わせる行動をしていなかった、ということです)
ちなみに会社辞めたら、その後は殆ど付き合いはなくなりますよ。話が合わなくなるものですし。
なお、決断、というのは、漢字の通り、断つ、ことです。
何も絶ちたくない、捨てたくないならば、現状のままで変わりません、ということです。
何も痛みもなく、美味しい成果だけ得る、というのは無理ゲーです。
会社にたてついて、辞めても、他で雇ってもらえない?
これが根本的問題という場合が多いですね。
だから、我慢して、サービス残業に応じている。
これは、後ほど、対策方法を書きますね。
労働法規や基本的な法律を知らない、使わないために損している
サービス残業=違法行為、だということを認識しましょう
ですから、サービスといっても、居酒屋で、ちょっと、これサービスしておきました! というのとは全く違うこと。
あなたも、ある意味では違法行為に加担しているわけです。
労働基準法では、残業代などの割り増し賃金について、下記の通り定めています。
- 所定の就業時間を超えて労働している場合(会社により8時間未満の場合もあります)
- 1日8時間を超えて労働している場合(どんな会社でも8時間を超えたら、残業代が発生します)
- 1週間で40時間を超えて労働している場合
- 午後10時から午前5時までの深夜時間帯に労働している場合
- 休日に労働している場合
労働者が、”残業代はいらないです” と言ったから、払わなくても良し、ではなく、違法なのだ、ということを、もっと多くの人に知ってもらいたいですね。
みなし残業時間でも、超過した残業代を支払う義務がある
僕自身、かつて勤めていた会社であったのが、
とりあえず、社員をすぐに管理職(実際はほとんど部下はいない)にして、みなし残業時間適用にして、月間80時間以上の残業を45時間で打ち切りにする
というものでした。
少し前に話題になった、ホワイトカラー、エグゼンプション、と考え方は似ていますが、このような会社の経営者は、次のような考えです。
とにかく、名ばかりでもいいから管理職にして、みなし残業制度にしたら、いくら長時間働かせても、残業代は実質かからない、コスパ良い方法だ
でも、これも労働基準法違法です。
36協定で認められている最長残業時間が45時間で、繁忙期等には、多少のさらなる残業は認められているものの、みなし時間を超えた分の残業代は支払わないといけない決まりなのです。
これも、社員の側が、労働基準法をもっと理解すれば、改善される可能性はあるのになあ、と残念に感じます。
ブラック企業=違法企業、反社会的企業、だと理解しましょう
外国でブラック企業、という言葉はありません。
black companyと言ったら、多分、人種問題か何かを言いたいのかなあ、と思われるでしょうね。
なぜなら、ブラック企業、と言われている会社で行なわれているのは、違法行為、反社会的行為、だからです。
外国なら、単純に、違法企業、みたいに言うでしょうね。
あるいは、搾取企業、みたいな言い方は無くはないですが、それはあくまで、労働集約型の単純産業です。
違法企業で働き続けるのは、自分にマイナスになるだけ。だから、早く辞めた方が得だ
と考えましょう。
ブラック企業を辞めたい人のストレスない退職方法【逃げるが善】
具体的行動はこうしましょう(ちょっとの勇気だけあれば、できます!)
定時で帰ります、宣言する。あるいは、ちゃんと、残業代をもらうように行動する
理由を聞かれたら、
私用です、プライベートです
とだけ言えば良いです。
別に会社に業務時間外の過ごし方を報告する義務など、ありませんからね。
もし、強く残業しろ、と言われた場合の選択肢ですが、
・残業指示書を書面でください(メールでもいいです)、と要求した上で、しっかり、残業代は支払わせる
(こうしないと、後で、残業指示していない、と、虚偽の主張を会社側がする可能性があります)
・拒否して帰宅する➡一度、残業を許否した位では、解雇は出来ません
あらゆる事を記録する(のちのちの紛争時の備え+会社に脅威を与える意味合いです)
出勤時刻
退社時刻
時間内の業務内容
上司とのやりとり➡チャットなど、記録として残るようにする
会社のシステム、勤怠管理システムは改ざんされる可能性があるから、自分で記録するのがポイントです。
深夜時間帯まで残業させられた時には、退勤時間を証明できる写真(ヤフーニュースの最新ページなどで時間も分かる状態にする)を撮っておくと良いです。
なお、これらの行動の意味合いのほとんどは、実際に会社と紛争しましょう、というのでなく、
会社(上司)に脅威を与える抑止効果
です。
自分の勤怠情報を、会社のシステム以外にも記録している部下なんて普通いませんから、上司はびびります。
会社の顧問弁護士や社労士に相談したら、
”その社員相手に変な対応したら、揚げ足取られて、面倒になりますよ。きちんと、合法的に対応しましょう”
と助言するものです。
”戦わずして、勝つ”
孫氏の兵法です。
脇が甘くならないように注意する
一方で、上司から煙たがられる存在にはなりますので、足下をすくわれないよう、注意しましょう。
・私用でウェブサイト検索などしない(会社のwifi使ってのFX取引など、絶対ダメ、です)
・退社後、万が一の尾行に注意すると共に、反社会的スポット、違法賭博、などに立ち寄らない
➡解雇の材料に使われるリスクを潰す
社外で通用するスキルや、生活できる経済力を身につける
英語では、バーゲニング パワー、交渉力ともいいますが、要は、大部分の人は、
上司に歯向かって、会社を辞めることになったら、他に食べて行けない
そう思っているから、言いたいことも言えず、サービス残業をはじめとする理不尽な状況を耐え忍ぶしかない状況に陥っているわけです。
これには、即日に解決する方法はないのですが、とにかく、社外でも通用するスキルを身につけていく事に限りますね。
市場価値を知る、というのも大事です。
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