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結論:給料は、このままずっと上がらない可能性が高いです(一部の業界や会社を除いて)
会社が成長せず、給料を上げられる原資がない
僕は大学卒業後、実家がある仙台市の新聞社、河北新報社に入社し、6年間働きました。
毎年、確実に昇給していきましたが、その原資は、2年ごとに、広告料金か新聞の購読料金の値上げを続けていたことにありました。
当時、すでにバブル崩壊していたものの、まだ、新聞社の売上は伸びていたのです(鈍化傾向にはありましたが)。
でも、今や、こんな風に、2年ごとに、(クオリティが上がらないのに)値上げを繰り返せる会社など、ほとんどありません。
むしろ、逆に、値引きしないといけない位ですから、とても、安定した昇給など、望めなくなっているのです。
65歳への定年延長で、総人件費の負担が増えるから
会社としては辞めてもらいたい人を従来より、5年間、抱え続けなければいけなくなりました。
トータル人件費の面で、若い社員が割を食うことになったのです。
会社としては、はっきり言って、中高年社員の大部分は、戦力として期待していないのだけど、法律で定められたから雇い続けないといけない、という考え方です。
日本人の多くは変化を嫌うので、現状維持を続けて、着実に衰退し続ける。
日本は解雇のハードルが高く、かつ、社員も変化を嫌います。
同じ会社にずっと働き続けるのが美徳、という考えも根強いので、成長が止まった会社に居ても、そのまま働き続ける人が大半です。
抜本的改革ができないで、じわじわ、ゆっくり、着実に衰退していく日本の会社は実に多いです(特に地方の伝統企業ほど)。
今後、学習経験と忍耐力ない若い労働力が増え続ける
非正規労働者のまま働き続ける人が増えて、そのような人の間に絶望感が広がっていますが、一方で、個々人として、何か前向きな行動、勉強、スキルアップの努力をしているかというと、ほとんどやっているようには見えません。
元々、学生時代までに、一定の学習習慣が無かった人に、社会人になってから勉強しましょう、と言っても厳し過ぎるのが現実でしょう。
いわゆる、Fラン大学と言われる大学の英語講師の先生が言っていましたが、そのような大学で教えられるのは、中2レベルまで、だそうです。
だから、教えられるのは英単語だけ、だと。
中2レベルの学力で大卒です、という若者が大量に社会人になっても、受け入れる会社も困ります。
知識もなければ、思考力にも欠け、学習に必要な忍耐力、持続力にも欠ける、自称、大卒の社員を教育し直さないといけない訳ですから。
学歴をネガティブにとらえる風潮が一部にありますが、僕自身は全く反対です。
人生で一番遊びたい時期の中学、高校生の時に我慢して、勉強を継続して、難関大学に合格した人には、忍耐力と努力すれば報われる、という学習もしているから、強いのです。
景気循環に期待できなくなった
かつては、景気循環にリンクして、給料やボーナスが上がっていたので、多少景気が悪くなっても、数年耐えれば、また良くなるさ、という心構えでいられたのですが、、もはや、景気がよくなって株価は上がっても、全社員の給料が上がることはなくなりました。
アベノミクスの負の影響ですが、派遣労働者の拡大で、企業は、永遠に昇給しない労働力を手に入れましたが、働く側にとっては、夢も希望もない時代になってしまいました。
何で会社は給料を上げないでいられるのか?
従業員の多くが、昇給しなくても辞めないから、です。
仮に、どんどん転職するようになったら人手不足になって困りますが、いくら条件が悪くても居座る社員だらけ、です。特に中高年は。
会社は、自社の従業員が対外的に価値があるスキルを持っていないから、辞めたくても辞められないことを判っているのです。
いずれは昇給するという期待は捨てるのが、結局は、お得な考え方です
頑張っても、報われない事業が大部分
今年、2020年の春闘ですが、月額6千円にも満たない賃上げです。
月に1回、少し美味しいものを食べて飲んだら、無くなってしまう金額です。
あと、これはあくまで平均であり、業績が厳しい会社や中小企業はもっと低い賃上げですし、航空会社や旅行会社など、新型コロナの影響が直撃なところは、ボーナスゼロという所もある位です。
住宅ローンをボーナス返済している人の中で、ボーナス支給ゼロになった人は、一体、どうするのだろう、と思いますね、、、
現実を直視するべきです
成長が止まった業界、会社では、すでに、毎年、5%づつのペースで、売上が落ち続けるような所がざらにあります。
そういった会社で働き続けるって、辛すぎますよ。
気合いとか根性で売上回復するものでは決してありません。
頑張っていれば、いずれ、良くなるさ
という、思考停止はやめましょう。
厳しくなる一方のこれからを生き抜く、具体的行動
頼れるのは、自分だけです。
独立自尊、の精神でいきましょう!
市場価値が現在の給料より高い場合⇒秒速で転職する
あるいは、転職先を確保した上で昇給しないなら辞める、と会社に突きつけるのもありですが、1回しか通用しない方法なので、あまり有効ではありません(会社も、一度、それをやられたら、代替人材を探しますので)。
ただし、基本的に、このような人は少ないです。
基本、とっくに転職しているものです。
市場価値が低い場合、副業、ダブルワークに取り組んで、トータル収入を増やす
会社員時代の、かつての僕も、これに該当しましたが、しんどくても、こうするのが最良の方法です。
副業については、下記の記事で詳しく説明しています。
労働組合に参加して活動しても、そこで得られるのは、100円程度の賃上げ、くらいです。
それより、自分の市場価値を上げる活動に時間と精神を集中させた方が、オトクです。
副業する余裕が出来ないくらい忙しい、疲れる仕事なら、つなぎ転職する(割り切り転職)
1日8時間以上、フルタイムで働いたら、もはや、勉強とか知的ワークは無理すぎます。
ここで無理して、カラダを壊したら、意味がありません。
それだったら、今より、さらに給料は下がるのですが、副業や兼業が出来るくらい、負荷の小さい仕事に転職するのはアリですね。
いずれ、副業や兼業の方を本業として、稼げるようにするための準備活動、という考え方です。
ウエットな思考は捨てましょう
会社は生活の手段であり、仲良しサークルではありません。
目的を明確化しましょう。
お金も欲しい、同僚との付き合いも捨てがたい、というのは甘い考えです。お金が目的なら、他の要素は切り捨てましょう。
タイの工場労働者から学んだこと
昼休み、周辺の工場の門にある求人票を見て廻り、少しでも給料高いと、秒速で辞めて転職する風景を見ました。
これにより、給料が上がった部分はあります。
日本人は不満でも我慢するから、現状から変わりません。
会社=刈り場、だと言い聞かせましょう
会社は、刈りに行って、給料という獲物を取って来る場所。
加えて、獲物を仕留める訓練をさせてくれる場所、だと自分に言い聞かせましょう。
まちがっても、憩いの場所だと思ってはいけません。
お願いする、という行為をやめましょう
これはビジネスじゃなくて、物乞いと同じです。
右肩上がり時代は、お願い、とか、お付き合いに対し、施す余裕がありましたが、今やそんな余裕はありません。
ビジネス=価値提供であり、それができないなら、ビジネスとは言えません。
これは、僕自身、最初の会社の営業スタイルが、とにかく、お願いする、お付き合いを頼む、というもので、すっかり染まってからITベンチャーに転職して、非常にしんどい思いをしたものです。
IT企業のシステム導入で、お付き合い、などありませんので、、、
まとめ:色々トライして、成長分野に移動しましょう
とにかく、まずは、やってみる。手を動かす。
Webサイトを検索しても、即座に自分の天職なんて、絶対みつかりません。
とにかく、やってみないとダメですね。
プログラミングでもブログでも、映像制作でも、せどり転売でも、まず、お金は掛けないで、無料のYOU TUBEやブログの情報をググって、トライしてみるのがおすすめ、です。
行動したら、新たな現実、です。
勉強が嫌いな人 知的努力が嫌いな人は、これからは厳し過ぎます
頭を使わず、作業量でものごとを解決しようとする人は、実に厳しいです。
いわゆる マック ジョブでしか採用されないのですが、それだって、昇給はなく、かつ、今後、若くて、スキルが低い大量の人が、マック ジョブに殺到しますから、相対的に高齢な人は簡単に追い出されます。
でも、悲観しないで、新しいことを学び続けるなら、いくらでもチャンスはありますよ!
面白い時代になったのですから!
転職エージェントで市場価値を把握するのも、おすすめですよ。
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