最低、20年くらいは大丈夫、当分なら、公務員は安泰です
仕事の大部分が不要になる。だから、公務員が不要になる。⇒これは間違い。
不要でも減らないのがお役所仕事であり、公務員です。
新型コロナの感染者報告をFAXでやりとりして、それを手入力でパソコンに打ち出している、という、民間では考えられない業務手順を未だに行っているのが役場ですからね。
世間体の為に多少減らしたとしても、民間と比べたら微々たるもの。民間の最低5年から10年は遅れているのが役場の世界です。
AIが、とか言うレベル前の現時点で、すでに減らせる非効率な業務が大量に温存されている訳ですから、AIなんて、そんなの関係ねー、といった感じでしょうね。
民間企業と違って、競合に自治体運営の業務を奪われることはない(独占企業と同じ、というか、さらに強い)
民間企業が倒産するのは、競合が現れたり、自社製品、サービスの需要が低下することが原因ですが、自治体の場合、住民がいる限り、様々な公共サービスの仕事があります。
役場は営利目的でないので、多少赤字になったからといって倒産、みたいにはなりません。
ただし、夕張市みたいに財政破たんする地方自治体が、さらに増える可能性は十分に考えられますね。税収は全体的に減っていきますから。
2020年夏の公務員ボーナスは、新型コロナがあっても増えている!
2020 年夏季ボーナス予測
リーマンショック後以来の大幅マイナスに
みずほ総合研究所のレポートから引用ですが、民間企業はリーマンショック以降の最大のマイナスになっていますが、公務員は微増です。
民間という一般社会とは関係ない公務員の恵まれた部分ですね。
ただし、一方で、景気が良い時、民間であれば、高額ボーナスをもらえるものですが、公務員にはそういった大盤振る舞いはありません。
ここで言いたいのは、
景気悪い時でも、民間のようにボーナスゼロ、ということはないのは、公務員のメリット
ということですね。
夕張市という破たん事例はあるが、確率は、1741分の1
2018年10月1日時点の市町村数より計算しましたが、財政破たん=民間企業でいえば倒産、となりますが、戦後日本で発生したのは夕張市だけ、です。
全国の市町村は1741ありますので、確率は非常に低いです。
https://zuuonline.com/archives/130190/2
全国自治体「財政健全化ランキング」ワースト10
自分の自治体の財政状況がどうなっているかは、自治体の広報誌などで簡単にわかります。
ワーストランキングの上位でもない限り、当面の心配はないでしょう。
以上のように、もし、現在40歳の公務員、と言う場合、定年になる60歳(65歳)までの20年ほどの間に、現役公務員が大量失職、リストラ、みたいになるのは、極めて可能性が低いシナリオです。
ただし、公務員で働いていると、近い将来、問題が出てくる
一般社会、民間企業で荒波にもまれている人たちとは大きなギャップが出来る、しがみつく以外何もできなくなる
FAXで送られてきた大量の文書をパソコンに手入力、なんていう民間企業は、今や、極めて少数でしょう(高齢者社長の個人企業みたいなところは別ですが)。
一所懸命やっている公務員の方には申し訳ないかもですが、その努力って、民間ではもはや評価されない、価値無い業務な訳です。
つぶしが効かない、とも言いますが、このような業務を続ける毎日が10年、20年と蓄積していくと、民間で揉まれている人たちとはギャップが拡大するばかり、です。
そして、年次が上になればなるほど、市場価値(同じ自治体にある民間企業の給料)より大幅に高い給与をもらうようになり、しがみつく以外、選択肢がなくなります。
特に地方都市の場合、公務員が最も高給で安定した職業である事が多いから、なおさら、ですね。
真面目に働こう、改善しようと思えば思うほど、前例主義ややる気ない周囲とギャップが大きくなり、苦しむ
僕の知り合いで公務員やっている方には、このケースが多いです。
住民への奉仕がしたい、という高い志を持って公務員になった人ほど、職場の現実とのギャップに苦しみます。
基本的に役所や第3セクターなどの公営企業みたいな所には、そこのカルチャーにどっぷり浸かりきってしまった人もいます。
そのような人は、変化を拒絶し、とにかく、今のまま、定年まで逃げ切ることに意識を集中しているので、相当な難敵、ラスボスです。
志高い人ほど、今後、さらに、やる気ない人達とのやりとりにストレスを感じる可能性は高いですね。
潰れる可能性は低くても、給料が大幅に上がる可能性も極めて低い⇒はっきり言って、夢はないです
仮に超健全財政優良自治体であっても、多額の利益分配、みたいなものは考えにくいです。
公務員の給与は、日本の民間企業全体の給与水準に引っ張られますから、昭和のような、戦後の高度経済成長に伴い、公務員の給与も増加、と言う可能性はほぼゼロでしょう(民間だったら、成長企業を選べば高い給料をもらえるチャンスがありますが、公務員には無理ゲーです)。
ですから、”公務員の将来性” という点で、
存続しつづけるという将来性
はありますが、
成長して沢山の給料をもらえる、という将来性
は期待できない、ということですね。
少なくとも、経済的な部分では夢は描けませんね。
では、公務員の自分はどうすればいいのか?
仕事以外の時間で、自分のスキルとなる副業や勉強をはじめる(あまりストレスにならない範囲で)
民間よりは恵まれた環境なのだから、慌てて転職する必要は全くないわけです。
ただし、今の、つぶしが効かない自分が不安だ、というのは、サラリーマン時代の僕自身、強く思っていた事です。
現時点で、安定した給料が入っているわけですから、副業でも勉強でも、成果を急がずに、自分が楽しいと感じる事を見付けるのが大事です。
高額のコンサルや塾に30万円とかの費用を払う必要も全くありません。
Google検索すれば、あらゆるノウハウが無料で公開されていますからね。
役場以外のコミュニティーでの居場所を作る。
町内会、オンラインサロン、ツイッタ―で面白そうなアカウントをフォローする、など、違った空気を吸うのがとても重要ですね。
僕自身、サラリーマン時代(18年会社員経験して、40歳の時にセミリタイアしました)の終盤は、不動産投資家のセミナーと懇親会で知り合った人たちと交流するようになり、会社とは全く違う価値観の人達と話せて、すごくモチベーションがあがりました。
これにより、役場(会社)への依存度が下がって、気持ちがラクになります。
転職エージェントに登録してみる
市場価値を確認、得るべきスキルについて明確化するのはおすすめ。
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ハイクラス転職はキャリアカーバー
学生さんへ⇒今から安定目的で公務員を目指すのは、割に合わない可能性が高いです。
学生さんの場合、仮に一生公務員として働く場合、40年以上の長い期間になりますが、さすがに、30年後とか40年後は、相当、厳しくなる可能性が高いです。
日本の人口が減る一方で、マクロ経済に引っ張られるのが公務員ですから。
公に奉仕するため、といった崇高な使命感がある場合には別ですが、特にそういった思いはなく、単純に、安定した職業としての公務員、という選択の場合には、今一度、考えた方が良いです。