老後のタイ居住って大丈夫なのか?
結論:大いにあり。日本人が非常に住みやすい外国です
仏教国で違和感が少ない
僕自身、敬虔な仏教徒でもない、典型的な日本人ですが、仏教国のタイではあらゆることに違和感を覚えることが少なく、快適に過ごせます。
周辺国のマレーシアはイスラム教がメインですし、フィリピンはカソリックで、日本人の考え方とはかなり違いがありますが、タイはかなり近いです。
若い頃の、異文化経験を求めるのであれば別ですが、老後移住に安らぎを求めるのであれば、タイは最高におすすめ、です。
シニアを敬う、やさしい
たまに日本に一時帰国した時、電車内で、お年寄りが立ったままなのに、高校生など若い人が知らんぷりして座っているのを見て唖然としてしまいますが、タイではこのような事は考えられません。
みんな、率先して、席を譲ります。
シニアは人生の先輩であり、敬うべき、というのが、子供の頃から教育されています。
それだけ、快適に暮らせる、ということですね。
物価が低い(ハワイ、オーストラリアなどと比較)
夫婦二人で、バンコクのコンドミニアムを借りての生活であれば、月20万円あれば、十分に余裕ある生活ができます。
月あたりの年金額が20万円くらいであれば、タイは最高の移住先です。
タイで月5万円で生活できるの?
タイのローカル生活に徹すれば可能ですが、日本人のシニア移住には厳しいです。
日本で月20万円では、割と質素だけど、タイに来たら、かなり豪華な気分が味わえる、といった考えでの移住がおすすめ、です。
かつかつ状態での移住はやめた方がいいです。
気候が温暖、花粉無し、地震など天災が少ない(大気汚染だけ注意)
3月中旬から6月あたりの暑季は、外は40度近くになり大変暑いですが、建物の中にいれば、そこまでの暑さは感じません。
シニアになると、寒さによる疾病が目立ちますが、その点、タイなどの東南アジアは非常に身体にやさしいです。
針葉樹林がないので、スギ花粉もなく、毎年春先に花粉症に悩まされている方には最高に快適です(僕もその一人です)。
さらに、バンコク周辺では、地震はほとんどなく、台風も無いので自然災害を心配する必要もありません。
気をつけるとしたら、冬場の大気汚染が年々深刻になっていることですね。
PM2.5の数値には注意が必要です。
日本との距離が近い
いくら、物価が低くて生活しやすくても、日本から飛行機で12時間以上となると、シニアにはしんどいです。
ハワイが片道9時間から10時間で、オーストラリアも同じくらいですが、これ以上は、現在48歳の僕でもしんどく感じます。
その点、バンコクは片道6時間から7時間で、ぎりぎり、大丈夫な範囲と言えます。
何か合った時、直行便でさっと帰れる、というのは安心感あるものです。
老後のタイ移住で注意すべき事は?
病気になった時にはどうする?
タイの医療水準は高いから、当座の医療に心配無用
タイは中東などからのメディカル ツーリズム(医療観光)訪問先として大変人気がありますが、それだけ、医療水準が高いということです。
バンコクには日本語対応病院が複数ありますし、バンコク以外でも、多少の英語ができれば大丈夫な病院は多数あります。
したがって、急な病気になった時、医療が受けられない、ということはありません。
ただし、高度医療は日本の健康保険治療が最強、特に高齢者医療の手厚さは
日本から出て思い知ったのが、日本の健康保険制度の手厚さ、です。
特に高齢者向け医療保険の手厚さはすごいもので、急ぎでない手術を受けるような疾病になったら、日本に戻るのが一番です。
僕自身、そのように考えており、年に1回の人間ドックは実家のある仙台市で受診しています。
やること、ライフワークを探しましょう(移住前から)
毎日ゴルフもいずれ飽きるしお金が減る一方です
現役で自由がない頃に憧れるのが、毎日ゴルフ生活、ですが、実際にやってみると、必ず飽きます。
他にやることを見付けるのが、非常に重要です。
家庭菜園など、体を動かす作業がおすすめ
毎日、やることない生活をして、家でゴロゴロしていると、健全な疲労感を得られず、夜、寝付けなくなり、生活リズムが乱れます。
これを防ぐためにも、重労働すぎない、軽作業程度の身体を動かす作業を日課にするのがおすすめです。
タイ人の農場を手伝う、なんていうのも、とてもおすすめですね。
ブログやSNSで居住生活の情報発信すると世界中に知り合いが増えて楽しいですよ
僕自身、ブログなどで情報発信していますが、世界各国の人たちと繋がることができて、とても楽しいです。
特に、海外在住というだけで、多くの日本人からすれば珍しい存在ですので、注目してもらえるものです。
まずは、簡単なツイッタ―やインスタからで良いので、その日の絵日記感覚で投稿すると、楽しいものです。
移住の準備の様子も、興味持つ人は多いです。
すこしづつタイ語を勉強して、現地コミュニティに溶け込んでいくと、タイ生活がさらに楽しくなります
日本にいる間に習得する必要はありませんが、せっかくタイに来たのですから、日本人シニア移住コミュニティーだけではなく、ご近所のタイ人と付き合いできれば、楽しいものです。
タイの人はとても穏やかで、親日ですから、不快な思いは全くしないです。
死ぬまでずっとタイに住めるのか?
人それぞれだが、僕は日本に帰ると思う
タイ人配偶者がいたら別かもですが、骨拾う人がいません。
あと、両親は82歳で健在だが、ひとりだけいた兄弟である妹が病気で40歳の時に亡くなりましたので、いずれ、家を引き継ぐ必要があります。
今はタイ生活を楽しんでいるので、日本帰国する考えはありませんが、いずれ、病気になったら戻る時かな、くらいには考えています。
いわゆる困窮邦人問題について
日本に帰れば、最悪、生活保護があるが、タイではムリ
困窮邦人問題については、あくまで特殊なケースです。
日本の借金を踏み倒してきた、といった理由で、戻れなくなった日本人がタイやフィリピンなどで困窮するのですが、普通の方はまず該当しません。
仮に、経済的に厳しくなったら、日本に戻るに限ります。
僕自身、日本に住んでいる時には思いませんでしたが、海外生活になってから、
生活保護受けられるなら、事業や仕事で失敗しても、日本に帰ればなんとかなる
と思うようになりました。
オーバーステイは絶対に止めましょう
さきほどの困窮邦人の多くが、オ―バ―ステイになっているため、日本人として就職が出来ず、現地最低賃金以下で働いたり、仕事自体見付からないようになっています。
絶対に、この流れはいけません。
最もおすすめの移住方法は?
日本とタイを数か月ごとに行き来する生活ですね
日本の拠点を完全になくすのはおすすめしません。
僕も周りでも、一番、タイ生活を楽しんでいるのは、
冬メインにタイに来て、残りの半年強は、気が向いたら来る
こんな、気楽な生活をしている人たちです。
タイで生活していたら、程度の差こそあれ、日本が恋しくなります。
特に食事は、いくら、バンコクに沢山の日本食レストランがある、といっても。
いきなり、コンドミニアムを買うのは絶対にやめるべき
タイはおろか、海外に住んだこともないのに、老後の住まいにとコンドミニアムを購入するのは、絶対にいけません。
もし、やっぱり、日本に帰りたい、となった時、運良く、すぐに売れればよいですが、売れない場合、いつ、キャッシュが入って来るかわかりません。
また、売れないなら、住むしかないかあ、と思い、嫌々、タイに住み続ける、というのもハッピーではありません。
タイに来てみたら、心から気に入った、となってから購入するのは構いませんが、まずは、賃貸が絶対です。
以上、今回の記事がお役に立ち、将来のタイ移住の実現につながれば、嬉しく思います!