海外では、治安に注意しましょう、とは良く言われますが、最近、タイ、バンコクに住んでいて良く感じることを、今日は書かせていただきます。
ちょっと硬派なお話しかも、しれません。
Contents
タイ在住日本人のSNSが大炎上
反政府デモがらみの投稿が大炎上
先日、日系飲食店(バンコクではけっこう有名人)のSNS投稿が炎上し不買運動のようなコメントが連発する事態が起きました。
内容は、タイの反政府デモに関するものですが、日本語で投稿したものが、日本語を理解するタイ人に翻訳され、それが拡散したのです。
直接的にデモ参加者を批判する意図は無かった模様ですが、ネガティブに受け取られてしまった、ということです。
他にもあった、日本人投稿の炎上案件
バンコクの飲食店オーナーで、かつ、YouTuber でもある日本人が、地元のタイ女性をナンパしたような映像をアップしたら、大炎上、自身のチャンネルで謝罪を行いました。
タイ女性を侮辱している、といった批判コメントが殺到したのです。
その日本人オーナーのお店は閉店、帰国しました。
因果関係は定かではないですし、新型コロナによる影響が大きいとは思いますが、悲しい結末です。
タイ在住アメリカ人がホテルのサービスに関する口コミを投稿したら、ホテルに訴えられる
日本人だけが炎上とかターゲット、という訳では決してありません。
お客様は神様です、というのは日本だけであることを再認識されられた一件です。
これ、もしも日本であれば、ホテルが客を訴える、というのは、暴力沙汰でもない限り、ないでしょう。
コンビニで土下座する位ですし、会社によっては接客マニュアルには、どのような時でも、まずは必ず、お詫びの言葉から入る、という所がある位ですからね(個人的には、お詫びから入ること程の下策はないと考えています)。
タイでもフィリピンでも、僕自身の経験でしかありませんが、外国人として暮らしている以上、常にアウェイで、何か紛争とか裁判になったら、確実に負ける。
だから、常に、気をつけないと、と思っています。
バンコク在住の知人で、”タイに住まわせていただいている”と言っている方がいますが、僕の模範的な存在でもあります。
こう考えて暮らさないと、どこかで落とし穴にはまります。
この件以外でも、外国人が酔って乱暴な行為を働いた映像が頻繁に投稿されていますが、そうなったら、確実に身元が割れてしまいます。
企業派遣の場合、アウトですね。
日本に居ると持ってしまう、危ない認識 ⇒国への敬意が薄くなること
国旗が燃やされて社会問題にならないのは、日本くらい?
日本で、外国人が日本国旗を破ったり燃やしたりしても、それに怒りを表すのは、一部の人だけであり、社会問題にはならないでしょう。
むしろ、一部メディアが、
”反省が足りない”
”相手が許すまで謝罪し続けろ”
というキャンペーンをするものです。
日本では、外国人などが自国を愛する人達をネトウヨだ、みたいに言っても何の罪にも問われませんが、反対に、何かあると、ヘイトだ、と声が上がります。
こういう環境にいると、
私たちも外国にいったら、同じように、手厚くしてもらえるのだろう
守ってくれるのだろう。同じように。
と思ってしまっても自然です。
全く想像すらしませんし、実際にあって欲しくないですが、仮に、日本人がタイの国旗を燃やしたり踏みつけたりする映像を投稿したら、、、
確実に大問題となりますね。
いくら、親日国のタイでも、そうなるでしょう。
これは、僕の経験でしかありませんが、日本ほど、自国の旗を燃やされたり揶揄されても、怒りの声を上げもせず、相手にニコニコ接している国はないと思います。
せいぜい、遺憾、砲で、終わりですね。
最近、フィリピンでも、韓国人がフィリピンを侮辱したということで、大問題になりました。
国旗や国歌への敬意の違いに驚きます
タイでは、毎日、朝8時と夕方6時、公共施設や駅などでタイ国歌が流れます。
移動中の車輛は別ですが、国歌が流れている間、多くの人が立ち止まります。
タイ在住の外国人の多くも立ち止まりますが、感心するのは、欧米系の人ほど、小さな子供にも立ち止まるように指導したり、他国への敬意を示すことをきっちりやっている、ことです。
逆にみれば、仮に自国の国歌とか国旗を侮辱や軽視されたら、怒りを示す、ということでもあります。
ですから、タイ人でも欧米人でも雑談の時、日本では国立大学の中で国歌斉唱を許否している所があると説明すると、一様に驚かれますね。
日本の大学は、コミュニストが運営しているのか
と言われたことがありますね。
(答えに窮しましたが、、、笑)
僕自身、気の緩みに注意しています
この意識のままで外国に出て、悪意はなくても気の緩んだ時に何気なく、日本流で投稿することは、僕自身も注意しなければいけない、改めて考えているところです。
大変重要なので、繰り返させていただきますが、注意しないといけないのは、決して悪意がある訳でなくても、認識がちょっとだけでも緩い時に投稿した言動が炎上になる、ということです。
レストラン店主でなく、駐在員さんでも、会社まで特定されたり、かなりの影響となります。
タイはゆるい、は本当か?
昔から、タイはなにごとにもゆるく、気軽、といった言説があって、今でもありますが、僕自身の所感としては、一部はあたっていますが、一部はあたっていない、となります。
最近は新型コロナにより、日本ではマスク警察とか自粛警察という言葉が出廻りましたが、タイではこのような言葉はありません。
でも、それは、タイがゆるいからではなく、真逆だから、です。
マスクしていなければ、電車に乗ることも、セブンイレブンに入ることすら、できないのです。
日本では、機内でマスクが非科学的だ、とひと悶着になっていましたが、あれがタイならば、保安検査場でシャットアウトで、少しでも騒いだら、警察が来る、それだけの事です。
自粛なんていうやさしいものはなく、全て罰則付きのルールになっているので、自粛警察がいる訳ないのは当たり前の事です。
話題がちょっと変わりますが、少し前、麻薬事件で外国人が逮捕された際、知り合いの同胞が警察署に出向き、賄賂を持ちかけたのですが、あっさり逮捕。
タイ人を冒涜している、と、大きなニュースになりました。
確かに、タイの人はとても穏やかで優しい人が多いですが、それに対して都合良すぎる解釈をして接すると、痛い目に遭います。
以上、本日のお話としては、ちょっと硬派でしたが、
・外国に住む場合、SNSなどの投稿に注意
・日本ほど、自国の国歌や国旗を侮辱されても
怒りを示さない国民は珍しいが、その意識で
海外に出ると、かなりキケン
・タイはゆるい、と思って、日本感覚でいるのはリスク高い
という内容でした。
少しでもご参考いただければ幸いです。