仮想通貨レンディング(貸付け)という手法で、インカムを得られます
※大手取引所コインチェックさんのサイトから引用させていただきました
仮想通貨レンディングとは?
仮想通貨取引所が利用者から仮想通貨(暗号資産、ビットコインなど)を借り受け、一定い期間預かった上で返却する際、あらかじめ決めておいた利用料を上乗せして支払う、というものです。
株式の配当をもらえる、というものにイメージは近いかもしれません。
仮想通貨レンディングでは、どのくらいもらえるのか?
コインチェックの場合、365日間貸し出しならば、年率5%です。
銀行預金は当然ですが、高利回り株式の配当ともそん色ない水準です。
なお、貸し出す期間ですが、14日(年率1%)、30日(2%)、90日(3%)、180日(4%)、365日(5%)から選べる(2020年4月時点)ので、まずは短期間で試してみるのもありですね。
仮想通貨レンディングのメリット
インカムが得られるようになる
いわゆる、ガチホールド(長期投資で、保有したままにすること)の場合、自分で保有したままであれば、そこから何も利益は発生しませんが、貸付けをすれば、レンディング手数料収入という、インカムが得られるようになります。
100万円分のビットコインを預けたら、1年後(365日後)、5万円分(のビットコイン)もらえる、というものです。
例えば、
" 10BTC(ビットコイン、約1千百万円)を90日間貸出した場合、90日間の金利は3%ですので、
[10BTC] × [0.03] ÷ [365日] × [90日] = 0.0739726BTC(約 81000円相当、2020年9月10日時点)
が利用料として支払われる。"
ということになります。
トレードスキルに関係なく、利益が得られる(高配当株投資家になじみやすいですね)
一見、華やかに見える仮想通貨のトレードですが、チャート分析や情報収集など、取引全般のスキルが必要となり、最初からかんたんに利益があげられるものではありません。
一方、仮想通貨レンディングの場合は、取引所にビットコインなどを預けるだけですから、トレードスキルは不要です。
現在、高配当株式投資を行っている方が、これから仮想通貨を始めたいけど、インカムも欲しいな、という場合には、おすすめの方法がレンディングです。
仮想通貨レンディングの税金はどうなる?
レンディングで貸していたビットコイン、リップル、イ―サリアムなどの仮想通貨が帰ってきて、利用料を受け取った時点で所得税が発生します。
要注意なのは、利子所得ではなく、雑所得と扱われること、です。
仮想通貨の売却益と同様です。
国税庁のウェブサイトでは利子所得について、以下のように記載しています。
預貯金及び公社債の利子並びに合同運用信託、公社債投資信託及び公募公社債等運用投資信託の収益の分配に係る所得
なお、税務面については、必ず税の専門家である税理士の先生に相談するようにしてくださいね。
株式配当と仮想通貨レンディングの違い
高配当株投資をしている方には、以下のような説明の方がわかりやすいかもしれませんね。
株式配当と仮想通貨レンディングの違い
- レンディング開始時点で、利率が確定している(株式配当の場合、株式購入時点ではあくまで過去の実績に基づく予測であり、配当支払い前の株主総会で決定します)
- 株式優待のような仕組みはない
仮に、1年後、ビットコイン価格が2倍になったとしたら、株式の配当利回りのように考えたら5%から2.5%に半減するのですが、そもそも貸付けですから、イメージとしては、銀行預金とか債券投資に近いですね。
なお、フィリピンなど新興国で盛んな現金貸付けのレンディングやカンボジアで盛んなマイクロファイナンスとは異なります。
貸付けた仮想通貨は、どのように使われるのか?
基本的には貸株と同じで信用取引に使われたり、さらには、派生的な金融商品に用いられたりしていると思われます。
どのように使うのかは、借り入れた取引所の自由です。
海外では、Defi 分散型プラットフォームという、最新テクノロジーを用いた金融システムが立ちあがったりと(Defi については、改めて記事にしますね!)、わくわくするようなニュースが連日、アップデートされています。
仮想通貨レンディングのデメリット、注意点
レンディング契約期間中は売却できない
2020年9月時点では、コインチェックの場合は、途中解約はできません。
ですから、仮に相場が下がったり上がったりして、売却したい、と思っても、それは不可となります。
あくまで、ガチホ前提の仕組み、と考えた方がよいですね。
この点は、貸株や株式の信用取引への株担保提供と変わりませんね。
取引所の破たんリスクはゼロではない
預金保険の対象ではありません。
ただし、コインチェックの場合、マネックス傘下という点の信頼性と、海外で良く行われているような個人への貸付ではない点は、不安は少ないです。
いずれにしても、大手で信頼できる取引所を選ぶのが重要ですね。
個人的には、親会社のマネックス証券で貸株サービスというのが以前からあったので利用経験もあり、なじみを感じていますね。
いわゆる、草コインでは仮想通貨レンディングは不可
あくまで、ビットコイン、リップル、イ―サリアムなどの有名コインでないと貸付対象になりません。
審査があるので、必ずしも貸付できるわけではない
コインチェックの場合、貸し付け前に審査があるので、承認されないと貸付はできません。
100%できるわけではないですよ、ということですね。
仮想通貨レンディングの具体的な始め方
まずは、取引所の口座開設をしましょう
すでにCoincheckのアカウントを持っている場合には、「貸仮想通貨サービスページ」にログインし、「貸仮想通貨サービスに登録する」ボタンから登録手続きを行えばいいです。
二段階認証、電話番号認証、本人確認を済ませたのち、レンディングをスタートします。
積立と並行してのレンディングもあり、ですね
毎月、最低1万円からできる、積立と並行するのも可能です。
積立したら⇒貸付け、
を繰り返すだけです。
金額の大小により利率は変わらないので、小分けにしても損しませんからね。
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とにかく、まずは、口座開設からはじめましょう。
1万円、ビットコインを持つだけでも、相場に興味が出てきますし、数年以内にはテレビの経済ニュースで、ドル円とあわせてビットコインの価格が報道されている可能性は十分あると予想しています。