新型コロナにより国をまたいだ移動制限が続いていますが、タイへの移住ニーズは根強いものがあります。
本記事では、新型コロナを踏まえた2021年、筆者自身が居住経験あるタイへの移住について、どのように考え、行動すれば良いのか、解説します。
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2021年の予測:タイは移住可能だが、ビザと入国許可が必要です
タイについては、新型コロナ前は日本人ならノービザで気軽に行けましたが、現在では、移住の場合、
特別観光ビザ
ロングステイビザ
タイランドエリート
上記のいずれかを取得のうえ、入国許可を得ることが必要となっています。
上記のビザ発給に加え、要求されている手続きを満たして許可を得られれば入国できるのですが、14日間の強制ホテル隔離があり、トータルではタイ入国には50万円以上の費用が掛かる、こう考えた方がいい状況です。
入国して、14日間のホテル隔離が終わったら、自由行動です
入国してスワンナプーム空港から検疫ホテルまでは用意された車両で移動ですが、その後、禁煙、禁酒の環境下での隔離が終了したら、自宅なり別のホテルなり、自由に行動ができます。
タイ国内旅行も制限なく可能で、国内線の飛行機も飛んでいます。
ビザ無し入国は2021年中は不可の可能性が高いです
これまで、日本人の特権だったビザ無し入国は、今の雰囲気から判断しますと2021年中は不可、このくらいで予測しています。
タイは国内感染はほぼゼロになっているので、新型コロナ対策の焦点は、国外からの流入に当てられています。
僕自身、2020年12月の日本一時帰国の際には、何も検査もなく、追跡調査もなかったのですが、これは日本の国内感染がひどく、帰国者にはフォーカスできないのでしょう。
新型コロナで見えてきた、タイのコロナ対応の真実
国内感染を(ほぼ)封じ込め、安心して暮らせているタイ
タイは、台湾、ニュージーランドの次のレベルで国内感染を封じ込めており、現在、タイ国内の移動制限もなく、夜のお店も開いています(外国人観光客がいないので、閑散としていますが)。
国内感染をほぼ封じ込めているので、タイで暮らす人々の間では安心感が広がっており、マスク着用以外は、ほぼ、コロナ前と同様な生活となっていて、日本人の駐在員家族は年末年始、コロナ前なら日本帰国していたのが、タイの国内旅行をする感じです。
外国人への賄賂要求は無し、電気料金も差別なく割引に
コロナのような危機の時に、その国の本性が現れます。
中国は、一時、マスク生産を取り上げましたし、フィリピンでは一部ビザの保有者に対し裏金を要求、支払わなければ国外追放だ、と脅迫をしてきた、との報告があります。
このような事が無いのがタイ、です。
逆に、外国人であっても、電気代が3か月ほど、半額以下に割引となり、ありがたい思いでした。
コロナによるダメージ下で、その国の弱者である外国人に対して、賄賂などの要求をしないで安心して暮らせる環境を維持したタイは、今後、さらに移住先として人気になるでしょうね。
他でもない、僕自身、とても快適に過ごせましたので。
ただし、検査は基本実費ですし、4か月を超える滞在なら、医療保険加入にしないと医療費が怖いです
3か月以内であれば、海外旅行傷害保険(カードに自動付帯です)でほとんどの医療がカバーされますが、4か月以上となると、医療保険に加入しておかないと不安です。
というか、現在、タイへの入国には10万ドル(約1千万円)以上の医療保険の加入が義務付けられています。
ある人が見積りをしたら、年間20万円、でした。
けっこうな負担ですね、、、
あえて、いま、移住することのプラス面を考えてみた
家賃が下落している→ ただし、入国コスト50万円を上回るか?
コンドミニアムには大量に空室が発生しており、家賃は下落しています(物件により20%くらいの値引き交渉は可能です)。
ただし、仮に、家賃6万円の物件で20%値引きを得たとしても、月額12000円、年間15万円程度、です。
一方、入国にかかわるコストが50万円とすれば、結局は、損になります。
コロナ感染が延々と続く日本からの脱出
日本に一時帰国してから5日経過しましたが、テレビ報道は連日、コロナ一色。
タイでは、ニュース番組の1コーナーに過ぎないので、大きな違いです。
もし、日本に居て、コロナ一色の状態から抜け出したい、という場合には、タイに行けば、ストレスなく生活できる可能性はありますね。
タイに一度入国したら、出られない
正確に言うと、出られるのですが、再度、タイに入国するのに、50万円の費用と14日間のホテル検疫が再度必要になる、ということになります。
だから、現在、タイに駐在している人と家族が、一時帰国をしないでいるのです。
コロナ前のように、気楽に日本とタイを行き来できるようになるのは、2021年は多分、ムリで、2022年以降になりそうな雰囲気です。
まとめ:2021年はタイ移住の準備期間と考えるのが、ベスト
タイの魅力って、バンコクからベトナムとかマレーシアなど近隣国に気軽に海外旅行できることにもあるのですが、コロナ下ではこれは不可。
こういった部分を考慮しても、よほど、タイに行きタイ!という場合以外は、タイ移住の準備期間と考えておくのが妥当ですね。