不動産購入でビザが付与されるプランが報道されました
タイ国政府観光庁のタイランド エリート会員になれる仕組み
上記報道によりますと、タイ王国政府観光庁の総裁は、タイランドエリート(観光庁のビザプログラム)に新しいプランを計画していると語りました。
2つのプログラム(あくまで計画段階です)
Flex One:
約3500万円(1000万バーツ)以上のコンドミニアムなど不動産を購入する外国人に、5〜20年有効のビザを発給。
不動産デベロッパーが約175万円(50万バーツ、5年有効ビザ発給)~約700万円(200万バーツ、20年有効ビザ発給)のタイランドエリートカードを購入し、外国人顧客に渡すもの。
(※実際には、コンドミニアム価格に上乗せされる、と考えておくのがよいでしょう)。
Flex Plus:
タイに約1億円(100万米ドル)以上の投資をする外国人に労働許可証を発行する。
隣国マレーシアのMM2H よりも準備する資金は多くなりますね。
タイ政府観光庁によれば、このプランを千人の外国人にセールスできれば、約7000億円(200億バーツ)の投資を呼び込める、との見通しだそう、です。
フィリピンで同様のスキームが先行して、沢山の外国人投資実績を得ました
SRRV SPECIAL RESIDENT RETIREES VISA 特別居住退職者ビザ
僕自身、2014年にSRRVを取得しましたし、2018年から2019年にかけて、フィリピンの不動産会社で働いていた時、沢山のSRRV保有者と接したので、以前から、同様のスキームがタイで導入されたら、かなりの外国人投資を呼び込めるのでは、と思っていました。
コンドミニアムなど不動産を預託金代わりに出来る
預託金(2万米ドル~)を入れるプランとは別に、フィリピン国内のコンドミニアムを購入したら、預託金がいらない、というプランがあります。
これで、日本人をはじめとする沢山の外国人がSRRV に加入したのを見てきました(僕は預託金2万米ドルを入れて取得しました)。
ビザを取得する側の心理 ⇒ 預託金不要で、オトク、と感じる
多額の預託金を寝かすよりも、不動産で保有した方がお得だと考える人が多い、ということなのでしょうね。
ただし、取得時の手数料はかかりますし、物件は担保になりますから、もし、物件を売るとなったら、ビザは解約しないといけません。
あとは、実際のところ、ビザが取れる対象物件は、元々から外国人をメインターゲットにしている、高価格なものが多く、販売業者側と観光庁が十分な利益を取れるようになっているものです。
一番のターゲット:中国人など富裕層ですね
フィリピン時代、ひしひしと感じましたが、中国の人たちの、国外(中国から外)への資産移転させたいニーズは非常に強いです。
加えて、権利関係がしっかりとしている現物不動産を保有できる、というのは、中国の人たちには非常に魅力だそうです。
タイ政府観光庁のプランを見ても、最低金額が3500万円以上となっているので、日本人の会社員が気軽に現金買い、できるものではありません。
flex plus という1億円以上投資するプランは、なおさら、ですね。
ネット掲示板を見ましたら、欧米系と思われる人の、”こんな高いもの、魅力ないよ”というコメントに対して、”ケチな欧米人は来なくていいから”といったレスがあったりしました。
あくまで、書き込みでしかありませんが、僕自身、タイ政府はこのあたり、かなり”戦略的”に考えているように感じています。
少なくとも日本のように、激安を好む外国人を受け入れるのとは全く異なる考え方、を感じていますね。
新型コロナ収束後、タイへの移住人気は上がりそう
バックパッカ―は、もう、要らない
正直なところ、このプランは、日本人をメインターゲットにしているとは感じていませんが、タイ政府の外国人誘致に対する方向性は見えてきます。
最近発表した、特別観光ビザにおいても、滞在期間中に、最低、数百万円以上を使う外国人を想定しています。
3泊4日で10万円、とかの旅行客は、全く眼中にないのです。
富裕層が来れば、タイはさらに魅力的な観光地、滞在地になります
富裕層が落とすお金が投資に廻ったりと、様々な好循環が生まれるでしょう。
シンガポールやドバイとまでは言いませんが、タイにはバンコクという大都会に加え、プーケット以外でも沢山のビーチリゾートも、チェンマイ周辺のような山岳リゾートもあります。
僕自身、新型コロナにより国外に出るのが厳しいので、タイ国内旅行をしていますが、チェンライなんか、超お気に入りになってしまったり、魅力的な田舎も一杯あります。
かなり、将来が楽しみですね。