仮想通貨に関連する用語は英語だらけなので、僕自身も、かつては面喰いましたが、ひとつひとつ確認していけば大丈夫です。
難しい数学や英語の知識は不要ですので、今回は、コインとは何?から習得していきましょう。
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仮想通貨には、ビットコインとそれ以外があって、それ以外=アルトコイン、ということです
仮想通貨自体が、海外で生まれ、発展しているものですので、どうしても英語の用語が多くて、とっつきにくいものですよね。
アルトコインのアルトは、英語のalternative 代替的な、という言葉から来ていまして、ビットコインの代替的なコイン、という事なのです。
ビットコインの特徴をかんたんに解説
時価総額トップ
時価総額(21兆円弱)と取引量がトップで、インテルとコカコーラの時価総額(2020年7月時点)とほぼ同等水準にまで拡大しています。
より引用させていただきました。
2位がイ―サリアム、3位がテザ―、4位がリップルです。
発行上限が確定している
2100万ビットコインと発行上限が確定していることから、希少性を手掛かりとして投資する人が多いと考えられています。
法定通貨のように商品やサービス購入の決済手段として使える
大手家電チェーンなどでビットコイン決済が可能になっています。
pay payなどの電子マネーのようにはなっていませんが、今後、拡大が期待されています。
仮想通貨取引所では基軸通貨的な扱いとなっている
他のアルトコインを購入する際、ビットコインで購入できます。
日本円が通用しない海外の仮想通貨取引所でも、ビットコインでアルトコインを購入することが出来るわけです。
イ―サリアムについて
決済手段だけに留まらず、プラットフォームという機能に重点がある
ビットコインは先ほど説明させていただいたように、仮想通貨取引所では基軸通貨のような取扱いがなされていたり、家電チェーンで使えたりしていますが、イ―サリアムについては、以下のようにイメージしていただくとよろしいです。
イ―サリアム=決済手段+取引情報や契約情報を書き込むことができる
単なる決済手段ではないですよ、というのがポイントです。
1万円札に不動産契約の内容を細かく記載するなんてムリですが、ブロックチェーン、仮想通貨(暗号資産)では可能になるわけですね。
スマートコントラクト
僕のフィリピン在住の知人から話しを聞いたことがありますが、近い将来には、コンドミニアムの不動産をブロックチェーンを使って取引する構想があるとの事でしたが、まさに、これですね!
このような機能はビットコインにはない、ということです。
ブロックチェーン全般に言えることですが、改ざんや不正が難しいこともありますので、まさに不動産取引のような契約にはもってこいですし、他の分野にも応用が期待されているのです。
REIT(不動産投資信託)のような証券化にも、ブロックチェーン技術は非常に相性が良いですね。
ブロックチェーンって何?
・分散型ネットワークを構成する複数のコンピューターに、暗号技術を組み合わせ、取引情報などのデータを同期して記録する手法。
(従来型のサ―バ、クライアントの中央集権型とは全く異なる思想)
・一定期間の取引データをブロック単位にまとめ、コンピューター同士で検証し合いながら正しい記録をチェーン(鎖)のようにつないで蓄積する仕組み
・ブロックチェーン=仮想通貨、ビットコイン、ではなく、ビットコインなどの仮想通貨を機能させているシステム全体の事
発行量上限はない
ビットコインと異なり、発行量上限がないのですが、一方で、スマートコントラクトに代表されるように、今後、幅広い利用が期待されていることから、2番目の時価総額となっています。
ICOに利用されることが多い
ICO=initial coin offering の略で、株式のIPO initial public offering、新規株式公開の仮想通貨版、とイメージすれば良いですね。
新しいコイン(トークン)を使った資金調達のことで、多くのICOがイーサリアム(ETH)のブロックチェーンを利用しています。
イーサリアム(ETH)のブロックチェーン上であればトークンを発行しやすかったり、ウォレットの管理が簡単などのシステム面でのメリットが多いことから、イ―サリアムがICOで活用されているのです。
言い換えれば、ICO時の基軸通貨は、イ―サリアム、みたいにイメージしても良いですね。
リップルについて
国際送金が安くて速い
イ―サリアムがスマートコントラクトであるならば、リップルは送金、とイメージしておけば良いくらい、国際送金に便利なアルトコインです。
送金手数料は、ビットコインの250分の1です。
(コインチェック社のサイトより引用です)
ビットコイン BTC ⇒ 0.001 BTC (約 千円)
リップル XRP ⇒ 0.15 XRP (約 4円)
また、送金スピードも圧倒的に速いです。
リップルなら、ほぼ即座(リップル社データによると、3.3秒)に送金完了。一方、ビットコインは1時間以上かかります(送金が正しく行われているかチェックする作業が、いわゆる、マイニング(採掘)、と呼ばれている、膨大なコンピュータ演算作業です)。
元々、母体であるリップル社自身が、ブロックチェーン技術を利用したグロス決済システムや外国為替、国際送金ネットワークを提供しているだけあり、国際送金に強いアルトコインなわけ、ですね。
大手金融機関、企業と提携している
日本では、MUFG(三菱UFJフィナンシャル・グループ)やSBIホールディングスをはじめとする多数の地方銀行。
海外ではさらに、バンク オブ アメリカ メリル リンチ等の超ビッグプレーヤーと提携しています。
既存の金融機関が活用するプラットフォームを目指す、ということなのでしょう。
発行量上限あり
発行量上限は1000億枚となっていて、今後、新規の発行量減少に伴い、希少性が意識されて価格上昇することを期待する投資家は多いです。
3大通貨の中では、イ―サリアムだけは発行量上限無し、ということですね。
ステーブルコインって何?
法定通貨で言えば、現在の香港ドルのようなものに近い、とイメージしていただければ良いです。
Tether Limited社が運営する、米ドルに固定されたペッグ通貨であるTether(USDT/テザー)が有名ですね。
ペッグ=米ドルの価格に連動する、ということです。
(完璧な連動はしません)
他にも、イ―サリアムの価格に連動するDAIなど、ステーブルコインにも沢山の種類があるのですが、今回おさえておきたいのは、
ステーブルコインを保有する目的、メリット
です。
これは自然な考えですよね?
では、なんで、ステーブルコインがあるのか?
ひとつの理由は、
仮想通貨市場の暴落時に(仮想通貨の中で)ステーブルコインを保有することで、一時避難になる
ことです。
現時点で、米ドルそのものの代替として広く使われている訳ではないので、あくまで仮想通貨取引者の中で活用されている、と理解しておけばオッケーです。
一方、テザ―USDTについては、発行分と同量の米ドルが保管されているとされていますが、このあたりの監査体制など、他の金融資産、金融商品並みに厳格に管理されていくのか、注視は必要ですね。
あとは、ハイパーインフレが起きている国、ベネズエラやアルゼンチンなどでは、ステーブルコインが活発に利用されています。
アルゼンチンでは、自国通貨ペソから米ドルに交換する際、35%の税を徴収することとしたので、それを回避するために活用されている模様です。
コインとトークンの違いがわかりません
トークンとは?
仮想通貨におけるトークンというのは、ほぼ、以下の定義となっています。
仮想通貨⇒独自のブロックチェーン上(ビットコイン、イ―サリアム、リップル上)で流通・発行されているデジタル通貨
トークン⇒既存の(他者が作った)ブロックチェーン上で発行されているデジタル通貨
大雑把にいえば、トークンは、発行する主体(企業など)が、他者のブロックチェーン(イ―サリアム、等)を活用して発行する、デジタル通貨
とも言えますね。
ICOの大部分は、トークンが発行されています。
マイニング(採掘)とは?
ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨の取引(送金)承認に必要となる複雑な計算(コンピューター演算)作業に協力し、その成功報酬として新規に発行された仮想通貨を得ることを言います。
銀行間送金であれば、各銀行のシステム、設備が行っているのですが、ブロックチェーンでは、世界中のマイナー(採掘者)が、送金の不正チェックを行っているのです。
仮想通貨の取引においては、不正防止のため、「ブロックチェーン」と呼ばれる仕組みを実装しています。
これは過去の取引の記録を保存した”取引台帳”のようなものです。
(改ざん、不正が出来ない、あるいは、不正するコスパが悪いので、ハッカーがやろうと思わない、ネットワーク上の台帳、といったものです)
取引のたびにこの台帳の更新を行わなければならず、そのためには膨大な計算を行う必要があり、「マイナー」と呼ばれる人たちが、コンピューターでその計算処理を実行しています。
結果として1番最初に更新に成功したマイナーだけに報酬が支払われます。
これは、コンピューターによる計算能力を報酬に変える新たなビジネスとなっており、日夜、採掘(マイニング)に励むマイナーたちが世界中に存在するのです。
草コインとは?
さきほど紹介したトークンの中でも、特に投機性が高いものが、草コイン、と呼ばれています。
一攫千金を夢見る人達に注目されることがありますが、極論すれば、草コインの発行には、株式で言う目論見書であるホワイトペーパーがあれば、出来てしまうものです。
究極的にハイリスク、ハイリターンな未公開株のようなもの、とイメージしておけば良いでしょう。
2020年9月時点の地合い(相場全体の市況感)からしたら、本当に無くなってもいいような余裕資金を投げる対象、ですね。
最初に手掛けるものではありません。
これから仮想通貨投資をするなら、何から始めたらいいの?
まずはビットコイン、イ―サリアム、リップルのどれかからですね。
ひとつにするなら、やっぱり、ビットコイン、です。
少額で良いので、自分で保有して、相場への関心が芽生えるようにしましょう。
持たないで、デモトレードだけだと、リアルな相場感覚や仮想通貨に関連する経済ニュースへの感度がアップしませんので。
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